第11回講座
講座概要
- 開催日・開催回
- 2019-12-23第11回
- 講義テーマ
- 労働相談事例から見る職場の現状
〜休みたい、残業代ゼロ、これってハラスメント・・・相談例から考える〜 - スピーカー
- 山本和代 (連合 副事務局長)
- 主な内容
- 連合が取り組んでいる労働相談ホットラインで相談や問合せがある事例などから、現在の働く現場の現状や、その解決などについて学んで頂きます。
講座レポート
連合愛知第11回大学寄付講座を12月23日(月)に開催しました。今回は、「労働相談事例から見る職場の現状 ~休みたい、残業代ゼロ、これってハラスメント… 相談例から考える~」をテーマに、連合 山本和代副事務局長が講師を務めました。
山本和代氏からは、自己紹介、連合の紹介とともに、連合には長時間労働や有給休暇に関わることや不払い残業についてなど年間15000件を超える労働相談が寄せられており、近年はパワハラ、セクハラ、マタハラなど「差別等」に関する項目が増加傾向にあると説明がありました。
続いて、労働相談から見える職場の問題・トラブルや、学生のアルバイトにおける労働条件に関するトラブルなどの事例や具体的な対応事例について説明がありました。そして、それらの問題・トラブルの背景には、①非正規雇用、②若者雇用、③男女平等、④労働法(ワークルール)を知らない現状、など様々な要因が関わっていることを伝えました。
その後、労働組合として働く人の課題を把握し意見を集約すること、政策立案に向けた意見集約と意見反映を行うこと、集会やセミナー、キャンペーンを通じて社会へ発信していくことが大切であり、「誰もが働きやすい社会」の実現に向け、働く者の視点に立った働き方改革を行っていくことの必要性を訴えました。
最後に、まずは「働くとはどういうことか」「どんな課題があり、どんなルールがあるのか」を知ることが大切であり、困ったことがあればいつでも連合の労働相談【0120-154-052】を頼ってほしいとメッセージを送り終了しました。